それではここからは応用練習の攻撃編を説明していきます。
攻撃の練習で主に行われる練習として、シートバッティングが挙げられます。
こちらもシートノック同様に試合形式での打撃練習と言われることもありますが、
どちらかというと、こちらのシートバッティングの方が実際にピッチャーが投球を行い、
そのボールを打者が打つというスタイルですので、より実践に近く、紅白戦にも近い練習です。
紅白戦との違いは?
紅白戦との違いとしては、紅白戦がスリーアウトごとに攻守が入れ替わるのに対して、
シートバッティングではスリーアウトになっても攻守の交代はせずに、
続けて打者が打席に入り、攻撃をします。
よって、1番打者から9番打者まで回ったら、
また1番打者が打席に入るというのを繰り返して行う練習です。
このシートバッティングではチームによっては、
監督やコーチがサインまで出して本格的にやる場合もありますので緊張感もある練習となります。
よって、子どもたちも楽しんでやる場合が多く、人気のある練習の一つですが、
稀に遊びになりすぎてしまう時もあり、練習としては一長一短と言ったところでしょうか。
攻守に分かれた実践的な練習
攻守の分かれ方としては、レギュラー組とサブ組とで分かれる事が多いですが、
少年野球では完全にレギュラーとして定着する子は数人で、
誰にでもレギュラー組に入るチャンスがある場合が多いです。
守備側としてでも良いプレーをすれば、監督やコーチの目に留まり、
試合でチャンスを与えてもらえる事もあります。
また、守備側がしっかり守らなければ攻撃側であるレギュラー組の練習にもなりません。
どんな練習でもそうですが、誰かの為にやっている練習は一つもなく、
常に自分の為になるように考えて練習に取り組むことが上手になるポイントです。
シートバッティングでは、攻撃側はアウトカウントによって、
ランナーの有無によって、出されるサインによって、求められるバッティングも変わってきます。
より実践を意識して、練習の為の練習ではなく、試合の為の練習が出来る事と思います。
一方の守備側も、シートバッティングで打者が打って飛んでくる打球は
転がしてもらうボールやノックで飛んでくるボールとは質が違います。
外野手もフライの練習には最適ですし、より試合を想定した守備の練習になってきます。
こうした事から、攻守共々もっとも実践に近い練習だと言う自覚の上で、取り組んでもらいたいと思います。