ベースランニング

ベースランニングは攻撃の際に関係してくる練習です。
野球では、一塁・二塁・三塁・ホームと4つのベースがあり、
攻撃側は一塁から順番に回り、ホームに戻ってくると得点が入ります。

逆に守備側からすれば、極力ランナーを出さないように、出してしまっても、
二塁・三塁と先の塁へ進ませないようする事で得点を与えないようにします。

ベースランニング

さて、攻撃の際により多くの得点を挙げる為に、ベースランニングはとても大事な練習です。

野球ではランナー(走者)が走っても良い場所、走ってはいけない場所が存在します。
詳細はルールブック等で確認する事が望ましいですが、
この走路に関してもベースランニングの練習をしながら、覚えていく事になります。

一塁まで全力で走る

では、まず走塁で一番初歩的なものはなんでしょうか?
四球や死球で一塁に走る場合は、速く走ろうが遅く走ろうが、
一塁に行く権利を得ているのであまり急がなくても問題ありません。

しかし、例えば打って内野ゴロだったとします。
この場合は、守備側が内野ゴロを捕球して、
一塁手に投げて一塁手がベースを踏むまでアウトになるのかセーフになるのか決まっていませんので、
打者はセーフになろうと一生懸命に走ります。

このような、まずは打って一塁に全力で走るという行為が、走塁の第一段階となってきます。
この場合、一塁へはベースに止まる事無く、駆け抜ける事が許されています。
駆け抜けた場合、一塁手にタッチをされても、アウトにはなりません。

打球が外野に飛んだ場合

次に、打球が外野に飛んだ場合、ゴロやフライに限らず、
打者は一塁に駆け抜けるべきでしょうか?

もしかしたら、一塁で止まらずに、二塁に行くことが可能な場合もあるでしょう。
(もっとも、少年野球ではライトは内野陣の1人として考えても良いことになっています。)

こういった場合は次の塁を狙う為に、一塁を駆け抜けずに、
一塁ベースを踏んでから、二塁に向かう姿勢を見せます。
もちろん行けるようであれば二塁に走る事も可能です。

但しこの場合、二塁に向かう姿勢を見せた時点で、
一塁ベース上に留まる権利を失う事になりますので、
ベース上に留まっていない時に、守備側にタッチをされた時点でランナーはアウトになってしまいます。

二塁に向かわないのであれば、すみやかに一塁ベースに戻らなければなりません。

こうした、打球に対しての走塁の練習を繰り返しおこなうのがベースランニングです。

応用力を身につけ正しく素早い判断を!

他にもランナー一塁の場合、外野の間にヒットが飛んだ場合、
一塁ランナーは二塁を回って三塁までいく事が出来ますし、
もしかしたらホームまで返ってくる事も可能です。

打者としての走塁、走者としての走塁と、
ベースランニングと言ってもその種類は豊富です。

基本的な走塁に加えて、アウトカウントによっての走塁、
打者が打った方向によっての走塁など、応用もかなり出てきます。

ベースランニングの練習では、走力を身に付ける事に加えて、
ケースバイケースでの走者の動きをしっかり覚える事が大切です。

前にも記した通り、野球は得点を取るスポーツです。

常にスキを見つけて、先の塁を狙う事が求められます。
逆に応用が利かず、『走っていいのか?』『戻っていいのか?』すら判断できないようでは、
まず試合に出させてもらう事は無理でしょう。

あらゆるケースに対応するには時間もかかるかもしれませんが、
少しずつでも覚えていく事で、代走などのチャンスを貰えるかもしれませんね。