紅白戦は、文字通りチーム内を二分化し、練習試合をするものです。
少子化によりチーム内に2チーム分(最低18人)いない場合は、
なかなか紅白戦は出来ませんが、人数が揃っているチームでは行う事があります。
子どもたちはおそらくどの練習よりも張り切って楽しむ練習となりますが、
時として締りがなくなり、ただの遊びになってしまう場合もあります。
特に低学年が多い場合は、ふざけ合って野球に集中出来ない場合も多く、
そういった場合は試合回数を短くしたり、敗戦チームに罰ゲームを加えたりして、
締りのある試合にするように努力します。
お父さんが審判に
紅白戦では、審判を練習のお手伝いに参加しているお父さん達でやる事が多いです。
前項に挙げたシートノックやシートバッティングの時も同じく審判をお父さん達で行います。
よって、紅白戦では子どもたちの練習もそうなのですが、
お父さん達の練習にもとても貴重な実践の場となります。
慣れないうちに、他のチームとの練習試合や、公式戦の審判をするよりも、
こうしたチーム内の練習の場で審判の練習をしておけば、
いざ出陣!となった時も、自信を持ってやる事が出来ると思います。
特にやはり難しいのは主審(球審)となりますが、これも慣れれば大丈夫です。
ストライクやボールの判定に加え、試合を動かしていく中心的な役割となりますので、
経験者の人の動きを見たり、ルールブックを買ったりして覚える事が大切です。
他、一塁・二塁・三塁と3人の塁審もそれぞれの塁によって、
またランナーのいる塁によって動きが変わってきます。
ですから、審判の練習としてひとつのポジションだけをするのではなく、
1回2回おきにローテーションで他の方と変わりながらやると、
一つの紅白戦で色々と経験出来て、効果的だと思います。
3人の審判
また、審判の話でついでにしてしまうと、
通常は主審(球審)を頭に、各塁に一人ずつ審判が配置され、
4人でジャッジをするのが一般的なのですが、少年野球では3人制で行う試合もあります。
この3人制の試合というのは、
公式戦になると大会によって主催者が制定するルールが若干違ってくるのですが、
公平性を重んじて3人制にしているケースが稀にあります。
公式戦では一般的に主審は審判を派遣する連盟から資格を持った人が派遣されてジャッジします。
主審以外の塁審に関しては、対戦する両チームから審判を出す事になっているのですが、
ここで、両チームから3名の審判を出す場合、どちらかのチームが2名となってしまいます。
すると、判定を下す人数が2対1となってしまい、
公平性が保たれないという問題が起こってしまいます。
もちろんみなさん大人ですから、自分のチームに有利な判定をなんてジャッジをする人はいませんが、
際どい判定などでそのジャッジを巡ってトラブルが起きる可能性もまったくゼロではありません。
事実、少年野球は想像以上に親がエキサイトしますから・・・
よって、試合によっては3人制を厳守している場合もありますので、
紅白戦など練習する機会があれば、経験者の方に教えてもらいながら覚えておいた方が無難でしょう。
もっとも、この3人制の試合において、あまりにも動きを理解していない保護者の方も多く、
主審の方が困ってしまうケースもあり、今では対戦する両チームの保護者が審判をするのではなく、
その前後の試合をするチームの保護者が審判をする事にして、4人制で行うようにしている試合が増えています。