バッティング練習には主に、
- ①トスバッティング
- ②ハーフバッティング
- ③フリーバッティング
- ④ティーバッティング
・・・の4つの基本練習があります。
4つの基本練習とそれぞれの練習内容
ただやみくもに練習したのではいくらやってもうまくはなりません。
『どうなりたいか?』『どんな球を打ちたいか?』など、
一回一回考えながら練習することが大切になってきます。
ここでは、それぞれの練習内容と抑えるべきポイントについて説明していきます。
①トスバッティング
まず、①のトスバッティングについてです。
練習日及び試合前などの練習では必ず取り組むことになるトスバッティング。
大体4人~6人程度で1つのグループを作り、
バッター、ピッチャー、他守備役として行う練習です。
ピッチャーはコントロール良くバッターに投げ、
バッターは力を抜いてピッチャーにワンバウンドで打ち返すように心がけます。
決して力を入れて遠くに飛ばす練習ではありませんので、
フライを上げないように、上からしっかりと叩きます。
練習の目的としては、バットの芯でボールを捉える事、
打撃の基本となるセンターへ打ち返す事などを目的として行います。
このトスバッティングでは上手になれば二人一組で行えるぐらいになります。
稀にバットを振り回して強振している子を見かけますが、
本来の目的ではありませんので、そのようなトスバッティングを見かけたら、
改善させる事が望ましいと思われます。
あくまでボールを捉えるポイントの確認、
ゴロを転がすバットの出し方などを体に覚えさせる事に意識を集中させましょう。
②ハーフバッティング
次に②のハーフバッティングについてです。
こちらもトスバッティング同様に、センターへしっかりと打ち返す練習となりますが、
トスバッティングよりも若干力を入れて打ち返します。
試合前などに、限られたスペースで練習をする際によく行います。
③フリーバッティング
次に、③のフリーバッティングについて。
おそらく子供達が一番好きな練習の一つではないでしょうか。
主にグランドで2か所程度に別れて、
ピッチャーやマシンを相手に全力で打ち込みます。
実践向けの練習となり、ピッチャーもある程度は力を入れて投げます。
バッターは負けないように、しっかりと打ち返す事を目的とします。
ホームランばかり狙う子もいれば、センター返しを心掛けて練習する子、
あらゆる試合でのケースをイメージして打つ打球を考える子と様々です。
最も大切な事は遠くに飛ばす事もそうですが、
早い打球を打つ事、ボールをしっかりとバットの芯で強く捉える事だと思います。
フリーバッティングの機会は部員数によりけりですが、
一人当たり一回10球~20球程度しか与えられない事が多いです。
ですので、1球1球大切にしましょう。
④ティーバッティング
最後に、④ティーバッティングです。
ティーバッティングは、グランドの隅でネットに向かって
ボールを下から投げてもらって打ち込む場合と、
外野などの場所を使って遠くに飛ばす『ロングティー』があります。
ティーバッティングに使用するボールは通常の軟式ボールの他、
テニスボールや、あえて飛ばない構造の穴の開いたプラスチック製のボールなど様々です。
ティーバッティングはボールを投げてくれる相手がいればどこでも出来る練習ですので、
他の練習と並行して行われる場合も多々あります。
ティーバッティングは、ボールを強く上から叩く為の基本練習です。
継続して30球~50球程度を連続で打ち込みますので、
下半身の強化や腕力の強化にも繋がります。
ボールを押し込む練習には、ティーバッティングは非常に向いています。
以上、4つ基本的なバッティング練習を挙げてみましたが、
それぞれに目的が違う事を理解していただけたと思います。
これらの練習はバッティングの基本を体に覚えさせ、
より強い打球を打てるバッターに成るために必要な練習となります。